[童話]女神さまからのおくりもの
清太、山の中の湖へ 7
湖のほとりでは、楓やななかまどの葉が、真っ赤
に紅葉しています。
その姿が、湖面にうつっていて、きれいでした。
「なんて美しい景色だろう。きよちゃんにみせて
あげたいな」
美しい景色をみているうちに、いらだっていた清
太の心は、だんだんにおだやかになってきました。
「今すぐやしきを出て行ってほしい」
庄屋のことばを思い出すたびに、清太はくやしい
思いでいっぱいでした。
八年間、おらのことを、実のこどものようにかわい
がってくれた庄屋が、あんなひどいことをいうなん
て・・・。
清太は、庄屋の気持がわかりませんでした。
つづく
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