古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


天照大御神須佐之男命 10
 

しばらくすると、天宇受売命は、乳や腹やももをま
るだしにして、くるったようにおどりだしました。
その様子をみた神たちが、「わぁーっ」と大声で笑
いました。
その上、たくさんの長鳴鳥が「コケコッコー、コケコ
ッコー」と鳴くので、高天原は大騒ぎになりました。


そのさわぎを聞いた天照大御神は、「何をさわいで
いるのかしら」と、岩屋の戸を少し開けました。               
「私が岩屋にこもっているので、高天原葦原中国
も真っ暗なはずなのに、なぜ天宇受売命は楽しそ
うに踊り、神々たちは大笑いしているの」                
天照大御神さまよりもっとすてきな神がここにきて
おります。だから、みんなで大喜びして、笑ってい
るのです」
天宇受売命が答えました。 


         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?


古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html