古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


大国主命  稲羽のしろうさぎ 4


「どうやって、鰐をだましたのじゃ」
「おまえとわしの仲間、どちらが多いか、比べてみ
ようじゃないか。あの気多の岬まで、一列に並んで
ごらん。そうすれば、わしが数を数えてやるから」
鰐にそういったのです。
鰐たちはすっかりだまされて、海の上にずらりと並
びました。


びっくりするほどたくさんの鰐でした。
わしは、十・五十・八十・百・二百・・・三百と数えな
がら、鰐の背中の上を、ぴょんぴょん渡っていきま
した。
そして、もう一足で岸へあがろうとした時、ゆだんし
て大声でさけんでしまったのです。


         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?


古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html