[童話]古事記神話「古事記物語」
大国主命 赤い猪 1
八十神たちは、大国主命を殺そうと、伯岐(ほうき)
の国手間の山へつれていきました。
「この山には、赤い猪がいる」
「赤い猪?」
「そうだ、赤い猪だ。わしらが山の上から猪を追い
落とすから、おまえは下にいて、猪をつかまえろ。
もし猪を逃がしたら、おまえを殺してしまうぞ」
そういうと、八十神たちは、急いで山の上へ登って
行きました。
頂上へ着いた八十神たちは、木の枝をたくさん集
め、大きな火をたきました。
そして、火の中へ、猪の形をした大きな石を投げこ
みました。
しばらくすると、石が真っ赤に焼けました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。