[童話]古事記神話「古事記物語」
大国主命 稲羽のしろうさぎ 5
「やーい、やい。まぬけな鰐め。うまくだまされたな。
わしは、ただ本土へ渡りたかっただけだ」と。
すると、最後に並んでいた鰐が怒って、いきなりわ
しをつかまえました。
そして、毛をはいでしまったのです。
痛くて泣いていると、さっきここを通った八十神たち
が、毛が早くはえる方法を教えてくれました。
教えてもらった通りに、海水で体を洗い風に吹かれ
ていると、体中の皮がこわばり、びりびりさけてしま
ったのです。
そういうと、うさぎは「うわーん、わーん。痛いよ、痛
いよー」と、大声でなきだしました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。