古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


大国主命  稲羽のしろうさぎ 6


うさぎの話を聞いた大国主命は、かわいそうに思い
ました。
「川口へ行き、真水で体をよく洗いなさい。そして、
蒲の穂をたくさん集め、蒲の花粉の上で寝ころんで
いなさい。そうすれば、すぐよくなるだろう」と、教え
てやりました。


うさぎは喜んでお礼をいいました。
「あんな意地の悪い八十神たちは、八上比売を妻
にすることはできません。八上比売は、きっとあなた
のお嫁さんになりますよ。みていてごらんなさい」と。
うさぎは、蒲の穂をたくさん集め、その上で休んで
いると、痛みもやわらいで元通りの体になりました。


八十神たちは、八上比売のやしきにつきました。
八十神たちは、かわるがわる「私のお嫁さんになっ
てください」と、求婚しました。


         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?


古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html