[童話]古事記神話「古事記物語」
大国主命 赤い猪 2
「それー、猪だ。つかまえろー」
八十神たちは、真っ赤に焼けた石を、山の上から
落としました。
石は、ごろんごろんところがっていきます。
下で待っていた大国主命は、猪だと思い真っ赤に
焼けた石にかけよりました。
そして、その石を両腕でしっかり受けとめました。
「あっ」
声をあげた時には、大国主命の体は、赤く焼けた
石のはだにこびりついてしまいました。
大国主命は、焼け死んでしまったのです。
そのことを知った大国主命のおかあさんは、嘆き
悲しみました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。