[童話]古事記神話「古事記物語」
「もし蛇が近づいてきたら、このひれを三度ふって、
蛇をおいかえしなさい」
須勢理比売が室を出ていくと、たくさんの蛇がかま
首をもたげいっせいに大国主命にむかってきました。
蛇が嫌いな大国主命は、気絶しそうでした。
夢中で、ひれを三度ふりました。
すると、蛇たちは急におとなしくなり、部屋のすみへ
ひきさがっていきました。
その後。蛇たちは、二度と大国主命にむかってくる
ことはありませんでした。
須勢理比売のおかげで、大国主命は朝までぐっす
り眠ることができたのです。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。