[童話]古事記神話「古事記物語」
次の朝。
さっそうとあらわれた大国主命をみて、命は「なぜ
生きているのじゃ」と、小声でつぶやきました。
その日の夜。
命は、むかでと蜂がいっぱい入っている室へ、大
国主命をつれていきました。
「今夜は、ここで寝るがいい」
それを聞いた須勢理比売は、命にみつからないよ
うに、別の首飾りのひれを、そっと大国主命に渡し
ました。
大国主命は、その夜も、そのひれでむかでや蜂を
追いはらい、ぐっすり眠ることができました。
須勢理比売のおかげでした。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。