古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


塩満珠と塩乾珠 1

 
「兄さん。ただいま」
「山彦、どこへ行っていたのだ」
「兄さんのつり針を探していました。やっとつり針が
みつかりました」
「ほんとうか」
「はい」


「兄さん。つり針を返すので、後を向いてください」
「なぜ後を向くのだ」
海彦は、しぶしぶ後を向きました。
「このつり針は、ぼんやりの針・猛り狂う針・貧しい針
・役立たずの針」
山彦は小声でつぶやきながら、海彦につり針を渡し
ました。
 
         
         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?


古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html