五人の求婚者への難題 3
「姫。どれも難しい品ばかりだね。この国にはないも
のばかりだし。五人にどう伝えたらいいのだろう」
「じい、何が難しいのでしょう。私への愛情があれば、
何も難しいことはありません」
かぐや姫がいいました。
おじいさんは、「娘がこのようにいっております。娘
のいう品を持ってきてみせてください」と、五人に伝
えました。
五人は、かぐや姫の希望する品を聞き、うんざりした
様子で帰って行きました。
しかし、かぐや姫と結婚できなかったら、この世に生
きている価値はない。
天竺にある物なら、探せばきっとみつかるにちがい
ないと思うのでした。
つづく