竹取物語

[童話]竹取物語


帝、かぐや姫の昇天を確かめる 1

 
かぐや姫が、月に帰る」といううわさを聞いた帝は、
竹取りのおじいさんの家へ使者を送りました。
おじいさんは、使者に会い、「娘は、八月十五日に、
月へ帰ってしまいます」といい、泣いています。


おじいさんは、姫のことを心配するあまり、髪が白く
なり、腰も曲がり、泣くために目もただれています。
姫と別れるのが辛く、おじいさんはあっという間に老
けてしまったのです。


かぐや姫が、月をみて、物思いにふけっているとい
ううわさは、本当か」
使者が聞きました。


            つづく