竹取物語

[童話]竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 11


その川には、いろいろな色の玉で作った橋がかか
っていました。
橋の近くには、光輝く木が数えきれないほど立って
います。
ここへ持ってきた木の枝は、その中ではあまり美し
いと思えないものでしたが、かぐや姫が希望した通
りの物でないとだめだと思い、この木の枝を折って
きました。


少しでも早く帰って、かぐや姫にこの枝をみてほし
いと思いました。
船にのると、追い風が吹き、四百余日で帰ってくる
ことができました。
仏さまが守ってくれたのでしょう。

 
         つづく