竹取物語

[童話]竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 10


帝は、かぐや姫を連れて帰ることは無理だと思い、
あきらめました。
でも、かぐや姫に対する気持をおさえることはでき
ませんでした。
かぐや姫をみることができた帝は、おじいさんにお
礼をいいました。
おじいさんは、帝とおつきの人たちに、盛大に御馳
走をしました。


帝は、輿に乗ってから、かぐや姫に歌を詠みました。


  帰るさのみゆき物憂くおもほえて

  そむきてとまるかぐや姫ゆえ


            つづく