2021-05-23 黄金色のまゆ玉 童話 [童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 13 それから三十年がすぎました。 「ねえ、あなた。ぼつぼつ二つ目のまゆ玉が授かる ころね。今度黄金色のまゆ玉を授かったら、そのま ゆ玉を私にかしてくださらない?」 ある日、奥さんがいいました。 「ああ、いいよ。今度まゆ玉を授かったら、おまえに そのまゆ玉をかしてあげよう」 明神さまは、奥さんと約束しました。 「あなた、約束を破ってはだめよ」 「わかった。わかった」 明神さまは、いいました。 つづく