日本武尊と明神さまの弓

[童話]日本武尊と明神さまの弓


    日本武尊と明神さまの弓  3


「おうすは、乱暴な恐ろしいこどもだ。こんなささいなこ
とで、兄を殺してしまうなんて」
天皇は、心の中でつぶやきました。
そして、自分もいつかおうすに殺されるのではないか
・・・と、恐れています。


乱暴なおうすを身近におきたくないと思った天皇は、
「西方の熊襲に、熊襲たけるという猛々しい兄弟がい
る。朝廷に服従しない二人を討ちとり、熊襲を平定し
なさい」と、おうすに命じました。
おうすは、熊襲に向かって旅立ちました。


           つづく