2021-06-29 日本武尊と明神さまの弓 童話 [童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 2 「どのように伝えたのだ」 「何度も伝えました。でも、兄は食事の席に顔をだしま せん。しかたがないので、今朝がた、厠へ入るのを待 っていてつかまえました。抵抗したので、手足をもぎと り、こも(わらを編んで作ったむしろ)に包んで捨てまし た」 「なぜそんな乱暴なことをしたのだ。おおうすはだいじ ょうぶか」 「さっき見にいったら、死んでいました」 「ばかもの」 天皇は、大声でおうすをしかりました。 つづく