2021-07-28 赤い夕顔の花 童話 [童話]赤い夕顔の花 赤い夕顔の花 6 奥がたは、お万。 心のやさしい、美しい人でした。 お万は、盛永のうわさを聞くたびに、領民や家臣た ちに心の中でわびていました。 「城主になる前は、やさしい人だったのに。城主に なったとたん、人が変わってしまった。なぜだろう」 お万は、盛永の気持がわかりません。 そんな盛永でしたが、奥がたのお万とこどもの長五 郎には、やさしく接していました。 そして、もう一人、小姓の犬坊にも。 つづく