赤い夕顔の花

[童話]赤い夕顔の花


    赤い夕顔の花  17


百本、いや五百本・・・数えきれないほどのたくさんの
矢でした。
「どすん」
城の壁にむかって、大きな石がなげつけられました。
あちこちから、小石もとんできます。
鉄砲の弾もとんできました。


「殿様。城に火がつきました」
天守閣でみはりをしていた人が、あわてて知らせに
きました。
「城に火がついたぞ。みなのもの、早く火を消せー」
盛永が、大声でさけびました。
城のあちこちから、火の手があがりました。


           つづく