大国主命

[童話]大国主命


      大国主命の試練 12


それをみた命は、
「ほほう、むかでを一匹ずつかみつぶしているのだな。
かわいいやつじゃ」と思いました。
命はすっかり安心して、大きないびきをかき寝てしま
いました。


大国主命は、ぐずぐずしていると、この先どんなひど
いめにあうかわからないと思いました。
命の長い髪をいく束にも分け、四方のたる木へしばり
つけました。
その後、五百人でも動かすことができない大きな岩を
戸口に立てかけ、中からでられないようにしました。


           つづく