大国主命

[童話]大国主命


    沼河比売(ぬなかわひめ) 14


大国主命は家来に命じ、沼河比売が寝ている間に船
にのせ、七尾港へ運ばせました。
翌朝、目をさました沼河比売は驚きました。
「なぜ船の上にいるのだろう」と。
沼河比売は、船から脱出する機会をじっと待ちました。


一週間後の夜。
沼河比売に仕えていた人たちが、小さな舟で助けにき
ました。
沼河比売は、その舟にのり、故郷の越をめざし逃げま
した。
沼河比売を連れもどしてこい」
大国主命は、家来たちに命じました。
家来たちは、沼河比売たちの後を追ってきます。


           つづく