伊耶那岐命と伊耶那美命

[童話]伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)


    伊耶那岐命と伊耶那美命 6


「愛しい妻よ。おまえは火の神を生んだためになくな
ってしまったのか」
伊耶那岐命は、嘆き悲しみました。
その時に生まれた神が、泣沢女神(なきさわめのかみ)
でした。


伊耶那美命は、出雲国伯耆国(ほうきのくに)との
境にある比婆之山に葬られました。
伊耶那岐命は、愛する妻がなくなった原因をつくった
火の神を許すことができず、十挙の剣で火の神の首を
切りました。
その時に出た血から、またたくさんの神が生まれました。


         つづく