[童話]伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)
伊耶那岐命と伊耶那美命 15
「わしは、ずっとたくさんの子を生み続けてきた。最
後に、三柱の尊い子を生むことができた」
伊耶那岐命は、うれしそうにいいました。
そして、首飾りの玉の緒を、天照大御神に授けました。
「天照大御神よ。おまえは、高天原を治めなさい」
「月読神よ。おまえは、夜之食国(よるのおすくに)
を治めよ」
「須佐之男命よ。おまえは、海原を治めよ」
伊耶那岐命は、そう命じました。
天照大御神と月読神は、父・伊耶那岐命の命令に従い、
委任された国をしっかり治めました。
つづく