伊耶那岐命と伊耶那美命 

[童話]伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)


    伊耶那岐命と伊耶那美命 14


伊耶那岐命は、筑紫の日向の橘のあわき原に着きました。
「わしは、なんと醜いけがれた国へ行っていたものだ。
体についたけがれを、川で洗って清めよう」
伊耶那岐命は、みそぎをしました。
その時に投げ捨てた杖・帯・袋・衣・はかまなどが、す
べて神になりました。


「上の瀬は、流れがはげしい。下の瀬は、流れが弱い」
伊耶那岐命は中ほどの瀬に飛びこみ、体を清めました。
その時にも、たくさんの神が生まれました。
左の眼を洗った時に生まれた神が、天照大御神
右の眼を洗った時に生まれた神が、月読神。
鼻を洗った時に生まれた神が、須佐之男命でした。


         つづく