天照大御神と須佐之男命 

[童話]天照大御神須佐之男


    天照大御神須佐之男命 12


天照大御神は、少しずつ戸から出てきて、鏡に映った
姿をのぞきました。
「このかたは、どなたかしら」と。        
その瞬間、戸の脇に隠れていた天手力男神(あめのた
ぢからおのかみ)が、天照大御神の手をとって、外へ
引きだしました。


布刀玉命が、天照大御神の後に注連縄をはり、「これ
から中へは入ってはいけません」といいました。
天照大御神が岩屋からでてきたので、高天原も葦原中
国も、明るくなりました。
長く続いた真っ暗な夜は、こうして終わりました。


            つづく