明神さまの姿をみた少女

[童話]明神さまの姿をみた少女


明神さまの姿をみた少女 4


少女が明神さまの声を聞いてから、三年の月日
がたちました。
からりと晴れた秋のある日。
少女は遠くの高原へ、松虫草の花をとりにでか
けました。
兄は薄紫色の松虫草が大好きでした。
少女はなんとかして、兄のよろこぶ顔がみたか
ったのです。


少女は細い急な道を、高原めざして登っていき
ました。
まわりの山々は、赤や黄色に紅葉しはじめてい
ました。
三時間位歩いたでしょうか。
少女はようやく高原のふもとにつきました。

 
       つづく




「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりものに収録されています。


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