[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 41
朝顔のエスカレーターは、途中止まることなく、
空にむかってどんどんのぼっていきます。
「かなさん、つきましたよ」
その声で、かなははっとわれにかえりました。
ついた所は、広い野原のまんなかでした。
たんぽぽやすみれやれんげの花が、野原一面に
咲いています。
空はまっさおで、黄金色の太陽が、目の前にき
らきらとかがやいていました。
花のまわりを、白や黄や紫のちょうが、ひらひ
らまっています。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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