[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 69
ふしぎなリュック 9
すると、先生の背中のリュックが、鈴めがけて
ころんところがってきました。
そして、灰色のリュックも、ピカッピカッ、キ
ラッキラキラと、黄金色に輝きだしたのです。
「なんて美しい鈴の音だろう。私はこの桃の鈴
をもっている少女に会える日を、ずっと長い間、
そう五百年近くじっと待っていたのです。やっ
と、探していた鈴と少女に会うことができました。
私はとてもうれしい。私はただの古いリュック
ではないのです。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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