[童話]女神さまとの約束
女神さまとの約束 8
ふくは、必死で長者の看病をしました。
そんなある朝。
「とんとん、とんとん」
玄関の戸をたたく音がしました。
「こんなに朝早く、だれだろう?」
ふくは、いそいで玄関の戸を開けました。
すると、白い馬が立っていました。
馬は、口に手紙をくわえています。
ふくは、その手紙を読みました。
「私は、八ヶ岳の女神です。大雪の夜、あなたの
家に泊めていただいた者です。あの夜は、ありが
とう。あなたは、ほんとうに心のやさしい娘ですね。
つづく
「女神さまとの約束」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。
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