[童話]女神さまとの約束
女神さまとの約束 30
となりの部屋には、湯がどんどんわきでていました。
「白駒。これ、温泉?」
「温泉ですよ。おとうさんがもう少し元気になった
ら、温泉へ入れてあげてください。ふくさんも、ど
うぞ。この温泉は、体があたたまって、気持がいい
ですよ。じゃあ、私はこれで帰ります」
「えっ、もう帰ってしまうの?」
「用事があれば、白駒って、大きな声でよんでくだ
さい。すぐとんできますから」
そういうと、白駒は、女神さまのところへ帰ってい
きました。
つづく
「女神さまとの約束」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。
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