[童話]竜の姿をみた少女
竜の姿をみた少女 14
八月末のある日。
むし暑い日でした。
かなは、湖のほとりで、またおじいさんに会い
ました。
「暑いのぅ」
そういいながら、おじいさんはかなの横に腰を
おろしました。
「ぴゅー、ぴゅぅー」湖の方から、涼しい風が
吹いてきました。
「わぁー、いい風!」
「いい風じゃのぅ」
二人は、同時にさけびました。
「かな。おまえは、信じていた人に、うらぎら
れたことがあるかな」
「はい」
つづく
「竜の姿をみた少女」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。
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