竜の姿をみた少女

[童話]竜の姿をみた少女


竜の姿をみた少女 19


「その人のことを、心から信じていれば、どんなに
ひどいことをされても、その人をうらんだり、にく
んだりできないものだということを、わしはその時
知ったのじゃ。その人のことを信じるということは、
いい所も悪い所も、すべて認めてあげるということ
なのだろうね」
おじいさんは、自分にいいきかせるようにいいました。


「それはそうと、かなは、今でも湖に竜がいると信
じているのかな」
「はい、信じています。私は、しらかば湖に、竜が
いるのではないかと思っています」
「なぜ、竜がいると思うの?」


          つづく







「竜の姿をみた少女」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。


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