女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

プロローグ 3


「あちらで、きよに会えるでしょうか」
「それはわからぬ。会えるかもしれないし、会
えないかもしれない。・・・というのは、あちら
の国へ行く時、すべての記憶が消されてしまうか
らじゃ。だから、きよに会っても、妻だったとい
うことがわからない。


でも、きよと清太は、ほんとうに仲のいい夫婦。
きよに会えば、どこかで会ったことがあるような、
なつかしい気はするだろう」
「両親になる人は?」
「清太に限らず、どの人も自分の魂と同じ人を選
らび、こどもにしてもらうのじゃ」


         つづく