女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

プロローグ 4


「出発は、いつでしょうか」
「二十日後」
「えっ、二十日後?」
「そうじゃ。急なことで悪いのぅ。どうしても、
ふくと一緒に、あちらの国へ行ってほしいのだ。
あちらへ行ったら、いろいろなことを経験して
おいで。じゃあ、清太頼んだぞ」
こうして、清太は、あわただしくあちらの国へ
行くことになりました。


十一カ月後。
守屋山のふもとの村に、元気な男の子が生まれ
ました。
清太と名づけられた男の子は、すくすく大きく
なりました。


         つづく