女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

ゆうすげの花咲く高原で 18


「私、次郎さんと結婚したくない。次郎さんがわが
家をついでくれるなら、私はよそへとついでもいい
と思っている」
清太は、なにもいえず、きよの話をだまって聞いて
いました。


きよちゃんが結婚してしまえば、「きよちゃん」なん
て、きやすく声をかけることもできないし、こうして
二人で馬を走らせることもないのだなと、清太は思
いました。
「おらは、きよちゃんが大好きだ。次郎さんにも、誰
にも、きよちゃんを渡したくない。きよちゃんは、お
らのものだ」
清太は、心の中で強くさけびました。


             つづく


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