女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

諏訪からきた少年 7


白駒は「心配かけてごめんね」というように、
清太に甘えました。
清太は、白駒がどこかへ行っていたことを、誰
にも話すことができませんでした。


「おじょうさま。実は、白駒が・・・」
「なぁに? 清太さん」
「いや、何でもない」
「変な清太さん。困ったことがあったら、何で
も話してね」
清太は、白駒のことを、何度きよに話そうと思
ったことか。
でも、なぜか話すことができませんでした。


        つづく