女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

ゆうすげの花咲く高原で 7


高原の上だけでなくすそまで、一面に花が咲いて
います。
数千本、いや数万本。
もっとたくさんの花が咲いているかもしれません。
高原全体が、黄橙色にそまっていました。
「わぁー、きれい」
二人は、同時にさけびました。


「こんなにたくさんの日光きすげを見たのは、初め
て。今年の花は、みごとね」
「おらも、初めて。まるで黄橙色の山みたいだね」
二人は、白駒の背からおりると、日光きすげが咲い
ている高原を歩きました。


「きよちゃん。白駒のことを、聞いてもいい?」
「いいわ。改まって、何」
「白駒って、何才になるの」
「白駒は、私が七才の時に、わが家へきたの。だか
ら、十才かな」
「どこからきたの」


                つづく


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