[童話]女神さまからのおくりもの
ゆうすげの花咲く高原で 3
梅雨があけたある日。
きよが、馬小屋へやってきました。
「清太さん。ゆうすげの花って、見たことがある?」
「あるよ。一度だけ」
「どこで見たの」
「何年か前、庄屋さまのおともで、夕方霧ケ峰高原を
通ったことがある。その時、どこからかいい香りがして
きた。なんの香りかなと近づいてみると、黄色の花が
咲いていた。それが、ゆうすげの花だった。もう一度、
ゆうすげの花を見たいな」
清太は、ゆうすげの花を思い出しながらいいました。
「私も、ゆうすげの花が見たい」
「きよちゃん。ゆうすげの花は、夕方でないと咲かな
いんだよ。 それに、夕方二人だけで遠出すること
は、庄屋さまが許してくれないだろうしね」
つづく
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