[童話]女神さまからのおくりもの
ゆうすげの花咲く高原で 5
「きよ。おまえは、嫁入り前の娘なのだよ。今、縁談の
話もあるしね」
「清太さんは、誠実な人よ。とうちゃんが心配すること
は、何もないわ」
きよは、きっぱりいいました。
「とうちゃんも、そう思う。 清太は、まじめな青年だ。
でも、庄屋の娘が、夕方遅く、使用人と二人だけで出か
けたなんて、村の人たちにいわれても困るしね」
「ねぇ、とうちゃん。清太さんとゆうすげの花を見に行っ
てもいいでしょ」
きよは、再び吉衛門に聞きました。
つづく
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