女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

ゆうすげの花咲く高原で 4


「私、とうちゃんに聞いてみる。とうちゃんが許してく
れたら、一緒に行ってくれる?」
「もちろん。庄屋さまが、外出を許してくれるといいね」
二人は、ゆうすげの花を見るのを、楽しみにしています。


次の朝。
「とうちゃん。今日、清太さんと一緒に、ゆうすげの花
を見に行っていい?」
「どこへ行くんだい」
「霧ケ峰高原よ」
「きよ。ゆうすげの花は、夕方でないと咲かないのだよ」
「知っているわ」
「夕方遅く、清太と二人だけで、出かけるのかい」
「そうよ。とうちゃん、ゆうすげの花を見に行ってもいい
でしょ」

  
          つづく



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