女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

ゆうすげの花咲く高原で 11


清太は、話すのをためらっています。
「清太さん。何でも話して。かくしごとはいやよ」
「白駒。きよちゃんに、あの話をしてもいいかな」
「話してもいいよ」というように、白駒は「ひひー
ん」となきました。


「おらが庄屋さまの家へきて、十日位たったある
日。夜中に、白駒がどこかへ走っていく夢をみ
て、びっくりしてとびおきた。心配になって、馬
小屋をのぞいたら、白駒がいなかった。おらは、
必死で白駒をさがしてあるいた。


四時間後、白駒は何くわぬ顔で戻ってきた。庄
屋さまのじまんの馬が、このまま帰ってこなかっ
たらどうしようと、心配でたまらなかった」
清太は、白駒がいなくなった時の様子を、ぽつ
りぽつりと話してくれました。


             つづく


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