女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

それぞれの思い 3


「清太さんが、わが家にきた時から。でも、最初は、
大好きな兄ちゃんという感じだった。清太さんが心
から好きだとわかったのは、霧ケ峰高原へゆうすげ
の花をみに行った時」
「そうか・・・そうだったのか」


吉衛門は、二人が親しくしていることは知っていま
した。
でも、清太と結婚したいと思っているとは、夢にも思
っていませんでした。
「とうちゃんは、いつも清太さんのことをほめている
のに、なぜ反対するの」


             つづく


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