女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

それぞれの思い 7


「清太さん。とうちゃんがよんでいるわ」
「庄屋さまが?」
「清太さんに、聞きたいことがあるって」
「おらに聞きたいことって、何だろう」
清太は、吉衛門の部屋へいそぎました。


「何かご用でしょうか」
「清太。そこへおすわり」
「はい」
清太は、何をいわれるのだろうと、緊張しました。
「清太は・・・娘のきよを・・・どう思う?」
「おじょうさまですか。おじょうさまはやさしい
し、明るいし、しっかりしているし。その上、美しい。
すてきなかただと思います」


           つづく


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