女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

それぞれの思い 14


「清太。そうはいかない。実は、きよも清太が
大好きだといっている。結婚することができな
い若い二人が、同じ屋根の下で一緒に暮らす
ことはできない。きよのためにも、清太のため
にも、これ以上一緒にいてはいけない。清太、
お願いだから、すぐこの家を出ていってほしい」
吉衛門は、清太にお願いしました。


「庄屋さま。今日一日だけ、この家にいさせて
ください。私は、おじょうさまと白駒に、それと
なくお別れがしたいのです」
「清太。今日、一日だけだぞ。 明日の朝早く、
みんながおきないうちに、この家を出て行って
ほしい。きよには、何もいわないでおくれ。たの
む、清太」


           つづく


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