女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

それぞれの思い 16


「ありがとうございます。この八年間、庄屋さまに
は、わが子のようにかわいがっていただきありがと
うございました。私は、幸せ者です。庄屋さまはじ
めおじょうさま、この家で働いている人たちに親切
にしていただいたこと、一生忘れません。 どうか、
おじょうさまに、清太は幸せでしたとお伝えくださ
い。お願いします」


「清太、元気で暮らすのだよ。幸せになっておくれ」
吉衛門は、なごりおしそうにいいました。
わしは、きよも清太も、どちらも手ばなしたくない。
二人とも、自分のそばにおきたい。
わしに勇気があったら、二人を結婚させてあげられ
るのに。
きよ、そして清太。勇気のないわしを、どうか許し
てほしい。
吉衛門は、心の中で二人にわびました。


           つづく


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