女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

それぞれの思い 8


「いや・・・清太・・・そういうことを聞いているのではな
くて、つまり・・・その・・・清太は・・・きよのことが好きか
どうかと聞いているのだ」
吉衛門は、どう聞いたらいいのかわからず、口ごもっ
てしまいました。
「おじょうさまのことなど、なんとも思っていません」
清太がそういってくれるのを、吉衛門はひそかに期待
していました。


ところが、
「おら・・・いや私は、おじょうさまのことが大好きです。
この家にお世話になった時から、おじょうさまのことが
好きでした」
清太は、吉衛門の目をみていいました。


           つづく


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