女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

それぞれの思い 12


吉衛門は、落ち着きをとりもどし、静かに話し始め
ました。
「清太。大声を出してごめん。つい興奮してしまっ
て。ほんとうに申し訳ない」
吉衛門は、清太にあやまりました。


「いいえ。私こそ失礼なことをいい申し訳ありませ
ん。先日、霧ケ峰高原へゆうすげの花をみに行っ
た時、おじょうさまから縁談の話を聞きました。で
も、私は、おじょうさまに自分の気持を伝えること
ができませんでした。庄屋さまには、私の気持を
知っておいていただきたいと思い、つい話してし
まいました。失礼をお許しください」
清太は、深々と頭をさげました。


           つづく


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