[童話]古事記神話「古事記物語」
伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと) 7
その時に出た血から、またたくさんの神が生まれ
ました。
伊耶那岐命は、もう一度、愛する妻に会いたいと
思い、黄泉の国へ向かって旅立ちました。
黄泉の国は、暗黒の夜の世界。
黄泉の国に近づくと、あたりがだんだんに
薄暗くなってきました。
やっと、黄泉の国の御殿へ着きました。
あたりは、真っ暗でした。
「先日こちらの国へきた私の妻・伊耶那美命に会
いたいのですが」
「お待ちください」
しばらくすると、伊耶那美命が御殿の入口までや
ってきました。
「愛しい妻よ。あなたとわしで作っている国は、ま
だ完成していない。だから、帰ってきておくれ」
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。