古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと) 8


「残念です。あなたが早く迎えに来てくれないので、
私は黄泉の国のかまどで煮た物を食べてしまいま
した。でも、あなたが迎えにきてくれたので帰ろうと
思います。これから黄泉神と相談してきます。その
間、絶対に私の姿をみないでくださいね」
伊耶那美命は、真っ暗な御殿の中へ戻って行きま
した。


どの位の時間がすぎたのでしょうか。
長い時間がすぎました。
でも、妻は出てきません。
待ちくたびれた伊耶那岐命は、左のみずらにさし
ていた櫛の歯を一本折り、櫛の歯に火をともすと、
真っ暗な御殿の中へ入って行きました。


         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?

古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html