[童話]古事記神話「古事記物語」
伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと) 11
伊耶那美命は、醜女だけでなく、体についている
八雷神に、おおぜいの軍勢をそえ、夫を追わせま
した。
伊耶那岐命は腰につけている十挙の剣を抜き、剣
を後手にふりはらいながら逃げました。
雷神たちは、しつこく追いかけてきます。
黄泉比良坂(黄泉国と葦原中国とをへだてる坂)の
ふもとにたどりついた時、桃の木が目につきました。
伊耶那岐命は、桃の実を三個とると、黄泉国の軍
勢に向かって、力いっぱい投げつけました。
すると、軍勢たちは、桃の実をおそれ逃げていきま
した。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。